新宿で働く人材業界ビジネスマンのブログ

人材業界ビジネスマンの視点から、業界のこと、仕事のこと、キャリアのこと、健康のこと、ランニングの事など、忖度せず思いのままに綴っていこうと思います。※本ブログに記載の内容は私個人の私見であり、所属団体や会社の見解ではありません。

「やりたいことが、わからない」という人へ→付き合う人を変えては?

「やりたいことが、わからない」というのは、

とある知り合いの後輩営業マンのお話です。

(特定避けるため所々脚色加えています)

 

その方は、入社以来数年、ずーっと郊外の営業拠点で異動無しで地域営業に従事。

拠点の中ではいわゆる若手中堅クラスで、ほどほどに営業成績が安定してきた頃合い。

 

なんとなく安定してきているものの、100%の力を注がずとも目標を達成でき、刺激がない。でも、確固たるキャリアビジョンや成長志向があるわけでは無く、やりたいことが見つからない。

自分に合ったキャリアとは何か、悩んでいる。

 

結構こういう3年目から5年目ぐらいの若手社員って多いイメージです。

特に郊外の営業拠点にいると、人間関係も固定化され、新しいプロジェクトや仕事に関わる機会も限定的で、視野狭窄に陥りやすい環境です。

(私も営業職に転職しての最初の2年は郊外拠点だったのでよくわかります)

  

私の好きな言葉に、大前研一さんのこの言葉があります。

 

人間が変わる方法は3つしかない。

1つ目は時間配分を変えること。

2つ目は住む場所を変えること。

3つ目は付き合う人を変えること。

 

出典:大前研一の名言|人間が変わるための3つの方法

 

この中の特に「付き合う人を変える」が、キャリア形成において重要だと考えます。

ただ、「付き合う人を変える」ためには、一日の時間の使い方を変える必要がありますし、住む場所を変えるのも有効な手段であることから、「時間配分を変える」「住む場所を変える」も重要になってきます。

つまり、何となくもやもやしたり、やりたいことが見つからない、というのは、上記いずれかに問題がある場合が多いです。

 

 

自分を開示し、他人からフィードバックをもらうことで、機会創出につながる

 

いうまでもなく、人間は、自分が気が付いていない可能性に気が付き、受容することで成長していきます。

 

ジョハリの窓、という有名なフレームワークを知っている人も多いと思います。

 

出典:日本の人事部

https://jinjibu.jp/keyword/detl/736/

 

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i.「開かれた窓」――自分も他人もわかっている部分。公開された自己(open self)

ii.「気づかない窓」――自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己(blind self)。意外な長所や短所、思いがけないクセなど

iii.「隠された窓」――自分は認識しているが、他人には知られていない部分。隠された自己(hidden self)。コンプレックスや過去の失敗、トラウマなど

iv.「閉ざされた窓」――自分も他人も気づいていない部分。誰にもまだ知られていない自己(unknown self)

 

 

このi. の「開かれた窓」つまり「自分も他人もわかっている部分」を広げていくことが、能力開発やキャリアの選択において重要です

そのためにはまず

 

「他人に自分を知ってもらう」こと

 

そして

 

「他人のフィードバックをもらい、受容する」ことが必要です。

 

そのためには、同質性の高い既知の人間関係よりも、これまで付き合ったことのない新しい人間関係を構築し、自分の可能性の輪を広げていくことが重要です。

 

私の場合は、郊外拠点にいたころは、同質性の中での自分の能力開発の限界を感じていたので、とにかく他部署と仕事で絡む機会を作る、そして積極的に飲みに行く、社外の人と会う機会を月1以上作る、を意識して、接点を作ることを心掛けた結果、常に新しい課題やワクワクするチャレンジの機会に恵まれていたような気がします。

最近も、ある社外のセミナーで出会った、

「Fisherman Japan」を手掛ける長谷川さん(YahooのCSR部長とのパラレルワーク)という方には、パラレルワークとは何か、を本当に実感させられました。(ブログを始めるきっかけの一つになりました)

fishermanjapan.com

 

 

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

 

とは、HR業界に携わるものなら一度は聞いたことがある、かのリクルート創業者「江副浩正」さんの有名な言葉です。

キャリアの機会も「与えられるもの」ではなく「自ら創り出す」ものであると思います。

 

世の中に一人でも多く、「自ら機会を創り出す」人を増やしたい。
HR業界にいるプレーヤーとしての大きな使命であると感じています。