元MSの越川さん著書「超・時短術」セミナー→効果的な働き方の本質は「コミュニケーション」と「自律的な働き方」だと思う
最近、というかここ数年、働き方改革をテーマにした様々な著書・ニュース・テクノロジーツール・人事制度などが巷を賑わせていますよね。
人材業界は「働き方改革バブル」のような状態になっており、パーソル総研の調査では、企業の人材確保施策として、「業務の見直し」が上位に入っています。
こうしたトレンドもあり、最近は組織だけでなく、個人として自分の進め方を見直すために、仕事術のような書籍も数多く出版されています。
私個人も昔から時短テクニックやPEP系のテクニック本は読み漁っていますしかなり大好きで、社内でも時短に関する講習会を開くなどしてきました。
そんな私が、大絶賛でおすすめしたいのが、元日本マイクロソフト執行役員・現クロスリバー代表の「越川 慎司さん」の著作の
「仕事の「ムダ」が必ずなくなる 超・時短術」です
この本は、すぐに取り組める具体的なアドバイスはもちろん、なぜ無駄な時間が生まれてしまうのか?という組織や人の行動の原因にフォーカスし、ご自身がコンサルティングされている膨大なクライアントの実データに基づいた、FACT(事実)を元にした真因へのアプローチがたくさん詰まっている良本です。
本質的なワークエンゲージメントを高め、事業成長と個人の幸せの両立を果たすためには、単なる小手先のテクニックや、「時短」そのものを目的化することではなし得ません。巷に溢れる本には、表面的な本も多い中、越川さんの著書はどれも物事の本質をわかりやすく解説されており、個人的に大ファンでもあります。
9月10日に開かれた出版記念セミナーに行ってきました
会議終了後上野に移動して、これから@shinjiko9 越川さんのセミナーですー。本も本質的な「時短術」でしたので、登壇者の方のワークスタイルにも興味津々。 pic.twitter.com/ahfERUGZwt
— ゆうすけ@ラーメンとビール好きHR業界営業(プログラミング100日連続勉強中) (@YusukeD) September 10, 2019
9月10日に、この本の出版を記念したセミナーがあり、抽選に当選したので行ってきました。セミナーでは、主に本の内容以外の更に追加のデータから、多くのヒントを頂きました。
例えば…
- 課題解決型は成功確率も高く、経営陣も納得させやすいが、本来取り組むべき施策は願望実現(有りたい姿の課題達成型)である
- 願望実現型は成功確率11%しかない→ゆえに死屍累々
- 社員のモチベーションが低いピークの年齢は、29歳と53歳(未来に対する不安)
- 残業したいという社員も、ほとんどが未来に対する不安からきている
- 上司部下・同僚との関係構築の基本は、相手の働きがいは何か?を理解すること
- しかし、いきなりストレートに聞くのではなく、関係の質を高めてから(初めの3ヶ月は仕事の話をしない)
- ほうれん草(報告・連絡・相談)ではなく雑草(雑談・相談)を増やす
- 抵抗勢力を味方につけるには、→同じ課題を解決した人から、感情価値を聞く(信頼を置いている人)
などなど
そして第2セッションでは、
今やテクノロジー企業を中心にチャットツールとして広く利用されている、Slack Japanの溝口さん
社員全員リモートワーカーという株式会社キャスターの須田さん(実はランニングで知り合った知人です!)
元お笑い芸人で人事コンサルという異色の経歴の中北さん
の3名がご登壇され、それぞれがどんなワークスタイルをされているのかのリアルなトークセッションとなりました。
Slack Japan溝口さんは急遽予定されていたスピーカーの代打で登壇となりましたが、Slack社内でのチャットツールの活用の仕方や、チャットツールを浸透させる際のポイントのお話がありました。
Slack Japan社内では、相手の集中時間を奪わない、という考え方が徹底されていて、相手の状況に応じて直接声をかける、または近くにいてもチャットで声をかける、などの相手に応じたコミュニケーションの使い分けがされているとのこと。また、チャットツールを浸透させる際は、企業のTOP自らが活用することでの浸透した事例や、業務に関係ない雑談もチャットツール上で行われる楽しい雰囲気づくりのお話がありました。
今、私も社内でチャットツール(Microsoft Teams)の利用促進を企画検討中だったので、大いに参考になりました。
キャスタービズの須田さんからは、自身もフルリモートワークを実践する実践者ということで、自分が最もパフォーマンスを出せる環境の整備(机の高さや環境など)や、自分が得意でなかったり、やりたくない仕事を人に任せる勇気、といったお話がありました。
また、キャスターさんのオンラインアシスタントサービス「Caster Biz」では、近年、大手企業からの依頼も増えているようで、大型のBPO(業務の外注化・アウトソーシング)の前段階として、少しずつ重要ではない業務を外部に切り出す業務委託の練習にも活用されているようです。
元お笑い芸人で、現在は人事組織コンサルタントとして活躍されている中北さんからは、面白い人は自ら笑っている(笑ってはいけない、のダウンタウンさんとか)という法則のお話や、自己開示レベルを相手に合わせる(距離感を間違えない)という具体的なコミュニケーションのアドバイスが有りました。
確かに、上司やリーダーなど権威を持っている人こそ、自分から笑顔になることで、場の雰囲気がオープンなものになったりする経験ってありますよね?
また、自己開示レベルを相手に合わせる、というのも納得です。自己開示が重要とはいえ、いきなり突っ込んだ自己開示は相手も引いてしまうので、自己開示のレベルも少しずつ相手の間合いに入っていくようなコミュニケーションが重要ですよね。
約2時間のセミナーでしたが、時間が会っという間に過ぎ、美味しいパンもいただけたりと、とても楽しい時間を過ごすことができました!
学びを総括すると、効果的な働き方の本質って
- 効果的なコミュニケーション(関係の質、を高めるための相互関係)
- 自律的な働き方(自ら自分のパフォーマンスを最大化する働き方を選ぶ)
につきるのではないかと思います。
人は一人では何もなし得ないので、チームと個人、両方への働きかけが大事だと再認識しました。
【プログラミング100日連続学習状況】
Day33まで来ました!自律的な働き方のために、ガシガシ勉強継続です。