異業種混合型研修「ALIVE」(2) 山形県飯豊町中津川でのフィールドワーク体験記:「雷雨」の悔しさをばねに再始動を誓う
先週、6月7日・8日の2日間にかけて、先日ご紹介した、異業種混合型リーダーシップ開発プログラム「ALIVE」の現地フィールドワーク第1回目に参加してきました。
過去記事はこちら↓
我々のチームのミッションは、山形県飯豊町にある中津川地区、という人口減少が著しい地区の活性化がテーマです。
今回は最初のフィールドワークということですが、さっそく二日目には第1回目のプレゼンが待っています。今回はまずは課題の整理と提案の方向性まで(具体化は先)、ということで、さほどプレッシャーは感じずにいました。この時までは…
中津川地区へは電車はおろか、バスも通っていませんので、赤湯駅からさらにレンタカー乗り換え、更に1時間半かかり、飯豊町中津川地区へ到着!
※写真は二日目に見晴らしの良い素敵なフォトスポットから撮った写真
研修スタート!
廃校になった小中学校校舎の見学(ここの利活用も重要テーマの一つ)
建て替えたばかりの新校舎なので、まだ新しく、すぐに再利用が可能そうです。
私たちのチームは白川ダムも見学しました。
なんとダムの帰り道には野生の猿が!
そして、こちらがお世話にった、農家民宿を営む中村さんのお宅(HPにも出て営業されているので、写真を掲載します)
農家民宿 中村 - やまがた発見ナビ - やまがた的グリーン・ツーリズム
そしてなんと、中村さんは数少ない「マタギ」として、熊を狩るすごい人!おうちにも1.5メーターぐらいはありそうな熊の毛皮が飾ってあり、なかなか強烈です。
こちらがその「熊肉」で作ったおかみさん特製のカレー!カレーは素朴な家庭の味ですが、熊肉がかなり噛み応えがあり、明日のプレゼンへ向け、パワーがみなぎります(笑)
写真をふんだんに紹介したら、まるで旅行記みたいになってしまってますが、ちゃんと仕事してます(笑)
2日目は午後のプレゼンに備えて、アイデアの整理・プレゼン資料作りをチームで分担して実施。
そしていよいよ、第1回目の答申先へのプレゼンの時間。全部で4チーム中、我々が最初のプレゼンです。自信満々にプレゼンを実施します。
審査員は、事業サイドで検証する地域復興のプロのコンサルの方1名と、村づくり協議会の方々3名。10分間のプレゼンに対し、審査員の方+会場の全員から即時評価を受けるスタイル。評価は
最高の、「晴れ」から、晴れ時々曇り>曇り>曇り時々雨>雨>雷雨、と6段階でばっさりと評価されます。
(下記は資料の一部です)
自信満々で想いを込めてプレゼン!
結果…
「僕だったら、帰ってください、って言いますね。これはそもそも提案の土台に乗ってません。誰に向けた提案なのか?相手のことを全然理解していないと思います。」
事業観点で評価をする地域再生のプロの方から、スパイシーなお言葉を頂戴し、まさかの「雷雨」スタート。
(そのほかの村の方々からは、曇り、や晴れ時々曇り、といった微妙な評価)
その後、我々のチーム以外のプレゼンに対しても、かなり本気の愛の鞭をふるっていただき、プレゼン時間は終了。
ここからがALIVE研修の核心である、リフレクションの時間。
詳しいことは伏せますが、個人・チームでこの敗北をかみしめる時間です。
我々のチームの学びとしては、
・メンバー間で異なるバックグラウンドや価値観、スキルを活かしきれていなかった
(かなり偏りがあった)
・相手(答申先)に理解してもらうためのプレゼンになっていなかった
(相手のことをまだまだ知れていない)
・私ともう1名の人材業界出身のメンバーの意見に引っ張られて行ってしまった
(深く反省)
などなど。
第1回目のセッションからこの2日間までの時間の過ごし方、チームでの各自のリーダーシップの発揮の仕方などを振り返り、
・Keep(続けること)
・Problem(対処すべき課題)
・Try(じゃあ今後どうする?)
で整理して話し合います。
このリフレクションを通して、提案内容の粗はもちろんですが、それだけではなく、各々が普段何気なくとらわれている思考や行動、リーダーシップのクセや固定概念が、このグループワークの際にも出ていることに気が付きます。
私の場合は
「周りに意見を聞いているように見えて、本当は自分の意見で力技でリードしている」
という課題がはっきりと浮き彫りになりました…
(いつも仕事で関わっている皆さん、本当にごめんなさい!)
工程では17時ごろの新幹線にて解散となりましたが、我々のチームは悔しさを肴に赤湯付近の居酒屋で新幹線終電まで飲んだくれ熱く語り合いました。
次回また7月9日に2回目のフィールドワーク&プレゼンが待ち受けます。
それまでにどのようにチームが変化・各個人が成長していくのか?
またリアルタイムでレポートとしてまとめていきたいと思います。
もちろん、帰りの新幹線でも、ワンカップ出羽桜を片手に、一人内省をしたのは言うまでもありません。